ベルジュロ・ティンパニ meets シエナ! レポート後編

今回シエナ・ウインド・オーケストラ打楽器奏者である荻原松美氏のご協力により、フランス・ベルジュロ社のティンパニを第38回定期演奏会にて使用して頂きました。
荻原氏はInnovative Percussion、EVANSのエンドーサーでもあります。

プロ楽団としての最高の演奏を求められる場でこのティンパニがどう生かされたのか、また荻原氏がこのモデルに触れてみてのインプレッションをお聞きしましたので、「演奏会レポート編」「インタビュー編」の二回に分けてお届けいたします。

後編<荻原氏インタビュー編>


荻原氏には本番直前の貴重なお時間を頂き、お話を伺いました。
この日使用されたのはベルジュロ社のグランドプロフェッショナルティンパニ。
やや角型のキャンバードタイプ、そして丁寧に仕上げられたハンマードモデルです。

 

—リハーサルから使用してみて、ベルジュロのティンパニに対する率直なご感想をお聞かせください。

荻原氏:まず音程感がすごく良いですね。ふくよかで、芳醇な響きがする。柔らかく包み込んでくれる感じがします。
特に低音の2台はとても良く鳴り響き、包容力に長けています。
マレットや奏法を変えると音色もがらっと変わってくるので、幅広い音楽に対応できるのではないでしょうか。

EVANSのヘッドを張ってみるとどんな音色になるのか、非常に興味があります。
(※この日使用されたヘッドはベルジュロ標準装備のREMO)

—楽器としての全体的な作りについてはいかがでしょうか。

荻原氏:まずペダルは非常に滑らかでとても気持ち良いですね。抵抗感もちょうど良い。
例えば座っている時に体重をかけずに足をおいておくこともでき、楽に演奏の姿勢を作ることができます。
地面からペダルの高さも理想的で、ペダルのかかと部分が土台に当たって”コツン”という余計な音が出ることもないです。
奏者によってはそれを防ぐためにかかと部分にフェルトを巻いたりという苦労もありますけど、そんな必要もないですね。 

ゲージについては、信頼性がとても高いので安心できます。
ただ、ゲージのパーツがシルバーメッキだから照明が反射して見えにくい場合も考えられるので、個人的にはそこは黒くしてほしいところですね。 

ペダルの真下にキャスターがついていますが、他2つのキャスターとの3点でのストッパーが強力なので、どの方向から力を加えても動いてしまうことがありません。この安定感はすごいですね。

機構的にも音色的にも、他メーカーと比べ遜色無く使えるし、むしろより優れていると思わせてくれる部分が多くあります。

正直はじめは6テンションのシステムにはちょっと不安がありましたが、実際使ってみると何の問題もなかったですね。

強いていえば、スプリング調整ネジは手前にあるとよかったかなと思います。

—最後に荻原さんのセッティングに対するこだわりポイントを教えてください。
荻原氏:まず基本的なことなんですが、自分を軸にして自然に演奏をした時に、マレットが理想のポイントに当たるような位置にセットしています。
アマチュア奏者ではSSサイズが手前にきすぎたりすることがよくありますが、あくまで自分を軸にしてセッティングしています。
それから…常に少しでも良い音を鳴らすためのこだわりとして、マレットテーブルで音をさえぎらないようメッシュタイプを使ったり、マレットをつり下げるタイプを使用しています。
—本番前の緊張感漂う中、快くインタビューに応じてくださり感謝申し上げるとともに、これからのご活躍も楽しみにしております。お忙しい中ありがとうございました。


なおこの日使用されたティンパニは、弊社店内にて展示しております。
生で見てみたい、試奏してみたいというお客様にお気軽にベルジュロのサウンドを体感していただけますので、ぜひご連絡くださいませ。

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