【鍵盤打楽器編】荻原松美氏が語る!2015課題曲マレット・ベストチョイス

これだ!というマレット選びのために

吹奏楽コンクールの課題曲は審査員がもっとも注目して審査する重要な楽曲。よりよい音色で演奏するために、まずは今お使いのマレットを見直しましょう。
Innovative Percussionでは個性的なシリーズが多く出ていますが、どうやって選んでいいかわからないと悩んでおられる方もいらっしゃいます。
国内最高峰の吹奏楽団として高い人気を誇るシエナ・ウインド・オーケストラの打楽器奏者、荻原松美氏にマレットのおすすめ、そして正しい選び方をうかがいました。
なおこのページ内でご紹介いただいたマレットはページ下部に掲載しております。

―グロッケンの選択についてお伺いします。
荻原氏 硬さのある音色を出したければOS4ですね。割と万能なんでシロフォンでもグロッケンでも使えます。
またはこれよりややソフトなOS2、これもやりやすいかなと思います。
OS3は、軽くてハッキリ弾けるので、音を出すときの怖さが少なくてすむので重宝します。
シロフォン用として出てるCL-XシリーズからX4は非常に美しい音色なのでグロッケンにもいいですよ。明瞭に弾きたい場合はX6ですね。非常にハッキリ出るのでマーチにはピッタリです。
総合的にI番でおすすめしたいのはX3,X4です。またマーチ等で明瞭に弾きたい場合は、このX6ですね。非常にハッキリでて明るい音色ですのでマーチにはピッタリです。
OS5のような透明なマレットもハッキリ出るので良いですよ。他のメーカーだと透明なマレットは柔らかいんですがIPは固めです。
V番にはIP906がいいと思います。これはちょっと重いので大きなフレーズを弾くにはとても良いです。細かいのは不向きですが、そういう時はX6とかのほうがいいですね。
OS4の暗い音色もいいかな。

―I番にはビブラフォンも使用します。
荻原氏 あまり主張しすぎないんだけど明確にはだしたいんで、ハッキリかつ深みのあるマレット…だからちょっと大きめの玉の3006がいいかなと思います。
AA20あたりも良いでしょう。ビブラフォンは実際にホールで聞いてみると案外客席まで届いてないこともあるんで、ある程度発音してくれるのがいいです。
柔らかすぎると鳴らなくなります。3006あたりはしっかり鳴ってくれるんでいいと思います。

―シロフォンについてはいかがでしょうか。
荻原氏 まずローズウッド仕様のCL-X9ですが、相当深い音がします。X7は軽め。X8はその中間です。
ひとついえるのは、この3種類は玉も大きいし深い音が出やすいので、それがネックになる場合があります。
軽さがほしいならX1~6がいいですね。シロフォンの音板が薄い木だったり、木じゃない素材の音板で薄っぺらい音がしちゃう楽器の場合にX9をこれを使うとまるで木の音板かのような太くて暖かい音色になります。
通常使用するものとしてはX3あたりがいいでしょう。速いパッセージにも良いのでマーチでもX3あたりが明るくていいんじゃないかなと思います。
V番のシロフォンも、X3,X4,X7~9あたりがいいですね。

―V番でマリンバの指定があります。
荻原氏 マリンバのwith hard malletは、これはもうWU6Cがかなり良い!
PIUS6、これもすごくいいですね。鳴らしにくい楽器なら、WU6Cがいいと思います。


ご紹介いただいた鍵盤打楽器マレット


オーケストラルシリーズ
フィラデルフィア オーケストラのクリス・ディバイニー氏 とともに設計された、グロッケンとシロフォン用マレット。
OS2 Blacktape フルハード<推薦曲:I ?>
グロッケン・シロフォン 定価:6,200円(税抜き)
OS3 Yellowtape ライト・アーティキュレイト<推薦曲:I ?>
グロッケン・シロフォン 定価:5,600円(税抜き)
OS4 Blue tape フルフォルテ<推薦曲:I / V ?>
グロッケン・シロフォン 定価:5,600円(税抜き)
OS5 Light Blue tape フル<推薦曲: II ?>
グロッケン・シロフォン 定価:5,600円(税抜き)



クリストファー・ラムシリーズ

2年間の長い開発を経てシロフォンでの独特な音色の可能性に焦点を合わせ作られたシリーズ。
各モデルに固有の様々な重みを持っていて、最適な感触、バランス、音を作成するためにマレットヘッドの上部または中央のどちらかに配置されたカスタム成形コアで構成され、個々に設計されています。
コミカルで巧妙なシロフォンの特徴だけでなく、コンサートホールで必要なパワーのある存在感を体験することができます。
シロフォン、グロッケンともに使用可能。

CL-X3 ハード<推薦曲:I / II / IV / V >グロッケン・シロフォン
定価:7,000円(税抜き)

CL-X4 ミディアムブライト<推薦曲:I / V >
グロッケン・シロフォン 定価:7,000円(税抜き)

CL-X6 ハード・ダーク<推薦曲: II ?>
グロッケン・シロフォン 定価:7,000円(税抜き)

CL-X7 ローズウッド・ミディアムディスク<推薦曲: V >
シロフォン 定価:10,900円(税抜き)

CL-X8 ローズウッド・ラージディスク<推薦曲: V >
シロフォン 定価:10,900円(税抜き)

CL-X9 ローズウッド・バレル型コア<推薦曲: V >
シロフォン 定価:10,900円(税抜き)



ジェイムス・ロスシリーズ
シカゴ交響楽団のジェイムス・ロス氏による設計でシロフォン、グロッケン用となる9種類のマレットを監修、製作しました。

IP906 ブリリアント<推薦曲: I / V ?>
グロッケン用 定価:5,600円(税抜き)



トム・ラリック シリーズ
大きく重めの芯が特徴で、すべてのモデルに太めのバーチシャフトを採用し、重めのマレットのコントロールやバランスを助け、基音と発音を高めます。

IP3006 ミディアム<推薦曲: I >
ビブラフォン 定価:6,300円(税抜き)

 



アンダース・オストランドシリーズ
グローバル パーカッション ネットワークのアンダース・オストランド氏のシグネチャーモデル。
マッシュルーム型のラバー芯を採用し、豊かであたたかい楽器本来の音を引き出すために、耐久性のあるマルチプライコードを採用しています。ビブラフォンだけでなくマリンバ用としても最適。

AA20 ミディアムソフト<推薦曲: I >
ビブラフォン 定価:8,000円(税抜き)



パイアス・チェンシリーズ
非常にユニークなアルパカブレンド糸で包まれ、極端なダイナミックレンジでもプレイヤーが最小限の力で美しいピアニッシモから重々しいフォルテッシモまで美しい音を奏でることができます。

PIUS6 ベリーハード<推薦曲: V >
マリンバ 定価:8,000円(税抜き)

 



シーイー・ウーシリーズ
シーイー・ウーの類い希な芸術性を忠実に反映するためのマリンバマレット。
コンチェルトモデルは竹毛糸を強めに巻くことにより発音を早く、そして明るい音色を可能にします。

WU6C ?ベリーハード・コンチェルト<推薦曲: V >
マリンバ 定価:7,400円(税抜き)

 


荻原 松美氏

荻原 松美氏プロフィール

長野県出身。国立音楽大学卒業。大学在学中に「シエナ・ウインド・オーケストラ」のオーディションに合格し、入団。
オーケストラや打楽器アンサンブル、「劇団四季」「東京宝塚劇場」などのミュージカル、タレントのバックバンド等、
クラシック・パーカッションのみならず、ドラムセットやラテンパーカッションをも操るマルチ・プレーヤーとして、様々なコンサートやレコーディングに参加。
現在、「シエナ・ウインド・オーケストラ」のティンパニ及び打楽器奏者、上野信一&パーカッショングループ“PHONIX”のメンバーとしても活動。
長野県小諸高等学校非常勤講師。尚美ミュージックカレッジ専門学校非常勤講師。
Innovative Percussion、EVANSヘッドのエンドーサー。
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